重要文化財
退耕徳寧筆 寧上人宛上堂偈
- 紙本墨書、30.0×46.9㎝
- 南宋時代・景定3年(1262)
No.11003
本作は、退耕徳寧が、寧上人gという人物の求めに応じて、景定3年(1262)の冬至の日に江蘇省蘇州の万寿寺で行われた上堂(法堂における師家の説法)で詠まれた偈を書写した一幅。退耕徳寧は無準師範の法嗣で、のちに禅宗五山の一つである霊隠寺四十二世に昇住した。玉舟宗璠(1600-68)の極札が付属する。
益田鈍翁旧蔵。
掲載図書
『飛梅余香』財団法人常盤山文庫、1967年(解説 菅原壽雄)
『墨の美』常盤山文庫、1972年
『常盤山文庫名品選 墨の彩り』常盤山文庫、2003年(解説 高橋範子)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 六人部克典)
ほか