コレクション

青磁盤

せいじばん

  • 口径17.2cm
  • 南宋時代 12-13世紀
No.21057

作りの薄い、端正な形をした盤である。同じ形は龍泉窯でも数多く焼かれているが、いわゆる龍泉窯には見ない高台の細さが特徴的で、日本ではかつてこれを南宋官窯の一つ、修内司用の製品としてとらえていた。類品がMOA美術館、出光美術館に知られる。川端康成旧蔵品。

掲載図書
『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ)
佐藤サアラ「日本における青磁賞翫史 常盤山文庫所蔵南宋青磁を通して」『國華第1534号 特輯 常盤山文庫の宋元美術』國華社、2023年
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)