形は龍耳瓶と同種ながら、盤口を食むのは龍ではなく舌を出す獣、湾曲する把手の逞しさは龍耳瓶と一線を画している。龍耳瓶の登場をもって「初期白磁」の展開は後半に向かうが、本作にはむしろ古格が感じられる。
参照: 常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』