さん さい は はい
裾からまっすぐに立ち上がった器壁が口縁で外に開く杯に環状の把手のつく三彩の把杯で、常盤山文庫にはこれと同形の白磁がある。三彩の小品にしては非常に丁寧なつくりで、成形は薄作り、口縁はシャープな反りを見せる。白く緻密な胎土は当財団所蔵の白磁と類似する。
掲載図書 『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ) 常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』公益財団法人常盤山文庫、2018年(解説 佐藤サアラ)