不動明王像 龍湫周沢 筆
ふどうみょうおうぞう りゅうしゅうしゅうたく
- 絹本墨画淡彩 114.8×43.0㎝
- 南北朝時代 康暦元年(1379)
No.13018
一般に「妙沢不動」と称される不動明王像。作者の龍湫周沢(1308-88)は、夢想礎石の法を嗣ぎ、建仁寺、天龍寺、南禅寺など京都五山の住持を歴任した高僧で、日課として不動明王を描いた。本来的に職業画人ではないため、画風は素人味にあふれているが、康暦元年(1379)に描かれたことの判明する基準作として貴重とされてきた。
掲載図書
『飛梅余香』常盤山文庫、1967年(解説 菅原壽雄)
『常盤山文庫名品展』神奈川県立博物館、1983年(解説 衛藤駿)
『常盤山文庫名品選 墨の彩り』常盤山文庫、2003年、(解説 河合正朝)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 高橋真作)