山水・松・花卉図襖
さんすい まつ かき ず ふすま
- 富岡鉄斎筆
- 明治42年 1909年
No.13056
富岡鉄斎(1836-1924)筆の襖絵で、第三代住友総理事の鈴木万左也(1861-1922)が兵庫県御影につくった屋敷の書院の二室を飾っていたものである。鉄斎は鈴木に招かれ襖絵を揮毫、鉄斎が「琢心軒」と題字した。明治42年、鉄斎73歳の作品である。山水4枚(紙本淡彩)、山水2枚(紙本淡彩)、墨松2枚(紙本淡彩)、墨松1枚(紙本淡彩)、墨松2枚(紙本淡彩)、花卉2枚(紙本淡彩)、花卉2枚(紙本淡彩)、花卉2枚(絹本金地着色)の襖絵17枚に額字(紙本墨書)一幀を伴う。鉄斎の作品は今日なお多数あるが、障壁画の大作は比較的少ない。本図は製作当初のまま一具として残っている。
掲載図書
『菅原通濟愛蔵美術展 墨陣』毎日新聞社、1964年(解説 菅原壽雄)
『飛梅余香』財団法事常盤山文庫、1977年(解説 菅原壽雄)