ていかんず びょうぶ
帝繿図とは、尭・舜以来宋代に至る中国歴代皇帝の治道のうち、善政の法とすべき事跡と悪の戒めとすべき事跡を図示したもの。明時代の政治家張居正らが編述した『帝鑑図説』をその図像の典拠とする。日本においては、慶長11年(1606)に豊臣秀頼が開版した『帝鑑図説』6冊が刊行されて以降広く知られるようになった。狩野派により取り上げられ、山楽や探幽により定型化が進んで障壁画に描かれた。
来歴 前山久吉 - 池田成彬