はく こく じ さん そく はい
端反りの杯に三足と柄がつく、中国で「鐺(とう)」と呼んでいる金属器の写しである。内側は白磁、外側底裏から足裏まで褐色の高火度釉がかかり、口縁内1cmほどが無釉であることから、伏焼きをして作ったものと考えられる。類品が8世紀前半の陝西省西安の墓から出土している。
掲載図書 常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』公益財団法人常盤山文庫、2018年(解説 佐藤サアラ) 『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)