はく じ し じ こ
長胴の肩にループ状の耳が四つ付く壺で内外施釉、釉調は青磁の名残を残す。本作の年代については、器形として7世紀初頭に現れ8世紀まで作り続けられているが、やや窪む底裏円点を中心に同心円状の圏線の回る底の作りや土質・釉調が当財団所蔵の盤口瓶(21091)や鉢口瓶(21089)と類似することから、8世紀には至らないのではないかと考える。
掲載図書 常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』公益財団法人常盤山文庫、2018年(解説 佐藤サアラ)