コレクション

白磁杯

はく じ はい

  • 高6.3㎝ 口径8.8㎝ 底径3.8㎝
  • 隋~初唐
No.21079

「白いやきもの」ということで、白磁はしばしば白釉陶すなわち鉛釉のかかった白いやきものと混同されることがある。白磁は中国陶磁史の根幹である青磁という高火度灰釉の技術の延長線上に登場したもので、鉛釉の白いやきものとは明確に異なる。本作は釉の厚く溜まったところが緑色のガラス状を呈し、白磁が青磁の延長線上に現れたものであることを如実に示す作品である。

掲載図書
常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』公益財団法人常盤山文庫、2018年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)