白磁杯
はく じ はい
- 高6.1㎝ 口径8.0㎝ 底径3.9㎝
- 初唐~盛唐 7世紀末~8世紀初頭
No.21078
裾からまっすぐに立ち上がった器壁が口縁で開く形の杯で、低火度鉛釉の白釉や三彩にも同形のものがある。年代については、墳墓出土資料から初唐後期、7世紀後半から8世紀初めのころと考えられる。この形の杯は、当財団が所蔵する7世紀初頭、隋代の陝西省西安や寧夏回族自治区固原に現れた杯とは異なる、この時期に特徴的なものである。
掲載図書
常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』公益財団法人常盤山文庫、2018年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)