はく じ ばん こう へい
出土資料を整理してみて、本作と全く同じ形の出土品はないものの、北朝のころから盤口瓶という器種の金属器が存在し、それを写す形で北斉では鉛釉、隋になって青磁が作られ、白磁へと展開したのが本作のようなものと思われ、年代として隋末から初唐前期、6世紀末から7世紀初頭といったあたりではないかと考えられる。
掲載図書 常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』、公益財団法人常盤山文庫、2018年 (解説 佐藤サアラ)