はく じ よう せつ わん
胴部、丸い裾から腰の一部で切り返して外反した腰折碗で、8世紀初頭の紀年墓から本作と同形の銀器が出土しており、銀器を写した白磁と考えられる。同じく8世紀初頭の紀年墓から本作と同寸同形の白磁、また寸法は異なるが三彩も出土しており、銀器と同時代にそれを写した白磁や三彩が作られていたことがわかる。
カール・ケンペ(1884-1967)旧蔵品。
掲載図書 『常盤山文庫創立80周年記念 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)