白磁鉢口瓶
はく じ はち ぐち へい
- 高26.0㎝ 口径4.0㎝ 底径7.7㎝
- 隋末~初唐前期 6世紀末~7世紀初頭
No.21089
細い頸の上にのる口部の形が特徴的な瓶である。この形の類品は、陝西省西安李静訓墓(608年)から高6.4㎝とミニチュアであるが白磁が出土している。貴族の少女である李静訓の墓から出土する白磁はミニチュアが多く、おそらく何かを写したものと思われるが、具体的な祖形は不明である。本作の土や釉調が当財団所蔵の天鶏壺や盤口瓶と類似することと併せて、年代は隋末から初唐前期と考えたい。
掲載図書
常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』公益財団法人常盤山文庫、2018年(解説 佐藤サアラ)