コレクション

白磁高足盤

はく じ こう そく ばん

  • 高11.5㎝ 口径15.5㎝ 底径11.2㎝
  • 初唐
No.21066

純白の素地に透明の灰釉をかけて高火度焼成した白磁の高足盤で、喇叭状に開く脚は中空、無釉である。喇叭状に開く脚を持つ盤という器種の白磁は7世紀後半の寧夏固原および陝西省西安に出土があるが、縁の作りが本作と異なり角をとって斜めに立ち上がる形であり、本作と一致する出土品は現在までのところ見当たらない。一方で、河北省内丘県邢窯の簡報には、本作のような縁作りの高足盤の出土が報告されており、こうした作りのものもあったと考えてよいだろう。

掲載図書
『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ)
常盤山文庫中国陶磁研究会会報7『初期白磁』公益財団法人常盤山文庫、2018年(解説 佐藤サアラ)