蝦蟇仙人・鉄拐仙人図 秋月等観 筆
が ま せんにん てっかいせんにん しゅうげつとうかん
- 紙本墨画淡彩
- 室町時代 16世紀
No.13025
蝦蟇仙人(劉海蟾)は三本足の白い蝦蟇を従え妖術を使い、鉄拐仙(李鉄拐)は自分の魂を遠くに飛ばすことができた。八仙人のひとり鉄拐は、七日間弟子に魂の抜けた体を見守らせたが、六日目に弟子は母が危篤である知らせを受け、鉄拐の体を焼いて故郷に帰ってしまった。そのため戻る体を失った鉄拐は、足が悪い死体を借りて蘇ったという。
秋月等観は薩摩島津氏の家臣であったが、周防の雪舟を訪ね画を学んだ。明応4年(1495)に明に渡ったと考えられている。
来歴
広島藩浅野家伝来
掲載図書
『常盤山文庫×慶応義塾 臥遊―時をかける禅のまなざし』慶應義塾ミュージアム・コモンズ、2003年(解説 松谷芙美)