せい じ こっか もん さら
手早く彫られた刻花文に青みを帯びた緑色の釉薬のかかる手取りの重い厚作りの皿で、特に底部が厚く、底裏は無釉、白っぽい土を見せる。こうした底部厚作り、捻じり花弁のような内壁の文様のある碗、皿は、昭和初期に杭州領事を務めた米内山庸夫が杭州で採集した陶片に数多く含まれている(『米内山陶片Ⅲ』参照)。また博多遺跡にも同種の碗の出土が見られる。