じゃくしつげんこうぼくせき みてんえいしゃくあてせんべつげ
寂室元光(1290-1367)は滋賀永源寺の開山。蘭渓道隆(大覚禅師 だいかくぜんし 1213-78)の孫弟子にあたる人で、入元して中峰明本(ちゅうほうみんぽん 1263-1323)、古林清茂(くりんせいむ 1262-1329)をはじめとする多くの尊宿のもとで修業した。
この墨蹟は、弟子の弥天永釈が寂室のもとを去るにあたり、餞別に書かれたもの。1364年、寂室75歳の作。