じっとくず じかん ひつ
箒を足元に横たえ左斜めに向いて立つ拾得の図。拾得は中国唐時代、天台山国清寺にいたとされ、寒山(かんざん)とならんで、それぞれ普賢菩薩と文殊菩薩の化身とされる。筆者の自閑は賢江祥啓(けんこうしょうけい)らの関東水墨画の系譜に属する画家で、祥啓や雪村に連なる画家たちの筆致を踏襲している。