コレクション

水仙小禽図  宗山等貴 賛

すいせんしょうきん ず  しゅうざんとうき

  • 紙本着色 34.4cm×38.4cm
  • 室町時代 15-16世紀
No.13070

団扇に水仙といばらにとまる小鳥を描く。祖本は中国明時代の花鳥図に求められる。賛者の宗山等貴(1464-1526)は室町時代の禅僧。伏見宮貞常親王の皇子で、五山文学僧として著名な南禅寺の希世霊彦(きせいれいげん)や相国寺の横川景三(おうせんけいさん → 墨蹟番号11045)に学び、永正8年(1511)、相国寺鹿苑寺塔主に任ぜられた。画賛から、宗山が興禅寺の住持叔雅良演に修行の励ましとして贈ったものと推測される。

掲載図書
『常盤山文庫名品選 墨の彩り』常盤山文庫、2003年(解説 河合正朝)
『臥遊 時空をかける禅のまなざし』慶應義塾ミュージアム・コモンズ、2023年(解説 松谷芙美)
ほか