白衣観音図 宗遠応世 筆 了庵清欲 賛
びゃくえかんのんず しゅうえんおうせい ひつ りょうあんせいよく さん
- 紙本墨画 97.6cm×32.6cm
- 南北朝時代 14世紀
No.13072
宗遠応世は建長寺61世の住持で、入元し了庵清欲(1288-1363 → 墨蹟作品11051)に参じた。元時代の禅僧である了庵清欲は、禅宗内の文学活動を盛んにし多くの文学僧を輩出した古林清茂(くりんせいむ 1262-1329 → 墨蹟作品11018)の法嗣(はっす)で、そのもとには日本からの留学僧が参集した。
*法嗣:師から仏法の奥義を受け継いだ者。
掲載図書
『常盤山文庫名品選 墨の彩り』常盤山文庫、2003年(解説 河合正朝)