こくゆうせいはくはんべんこうすいちゅう
黒釉に白濁した釉薬を厚くかけた作品はしばしば「海鼠釉(なまこゆう)」の名でよばれ、唐時代後期の河南省で焼かれていたことが知られるが、本作はそれらとは釉のかかり方がやや異なる。いわゆる海鼠釉が、器物に厚くかかり白濁感が強いのに対し、本作は薄く全体に散らすようにかかっている。