コレクション

青磁袴腰香炉

せいじ はかまごしこうろ

  • 龍泉窯  高 12.9cm 口径15.3cm
  • 南宋時代 13世紀
No.21014

本作の形は、中国古代青銅器の器形に倣って作られたものであるが、日本では袴を身につけた姿に見て「袴腰」と呼ばれ、香炉として使われてきた。袴腰香炉は世に数多くあるが、この香炉はその華やかな青さに目をひかれる。小さくまとまった三足から横に強く張り出した腰、足のさきまでくっきりと筋を見せる堆線も特徴的である。

掲載図書
『常盤山文庫名品選 墨の彩り』常盤山文庫、2003年(解説 西田宏子)
『南宋の青磁―宙をうつすうつわ』根津美術館、2010年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ)