せいじ はかまごしこうろ
本作の形は、中国古代青銅器の器形に倣って作られたものであるが、日本では袴を身につけた姿に見て「袴腰」と呼ばれ、香炉として使われてきた。袴腰香炉は世に数多くあるが、この香炉はその華やかな青さに目をひかれる。小さくまとまった三足から横に強く張り出した腰、足のさきまでくっきりと筋を見せる堆線も特徴的である。