コレクション

三彩蓮弁文四耳壺

さんさい れんべんもん し じ こ

  • 高 18.1cm 口径7.5cm 底径8.0cm
  • 北斉時代 6世紀
No.21032

素地や釉調、河南省から出土する北斉時代の典型的な四耳壺の形から北斉時代のものと考えらえる作品である。色彩を異にする複数の鉛釉の施釉は唐三彩で開花するが、透明と緑と褐色という三種の鉛釉を用いた三彩は、早くも北斉時代、山西省太原市の婁叡墓(570年)に出土例がある。本作はそうした北斉三彩の貴重な作品の一つ。常盤山文庫には本作と三彩弦文瓶、三彩壷が一括資料としておさまった。

掲載図書
常盤山文庫中国陶磁研究会会報3『北斉の陶磁』公益財団法人常盤山文庫、2010年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)