はくゆうとっきもんわん
外開きの高台、中央をわずかにくぼませた底裏の作りは北斉時代に数多くみられる碗の形である。胴部にあらわされたメダイヨンのような意匠、その表現法としての先をとがらせた突起を貼るという技法、いずれもやきものの発想にはなく、西との往来のあった北斉において、西方渡来の何らかの文物を写したことをうかがわせる作品である。