白釉突起文碗
はくゆうとっきもんわん
- 高 10.0cm 口径11.7cm 底径5.2cm
- 北斉時代 6世紀
No.21036
外開きの高台、中央をわずかにくぼませた底裏の作りは北斉時代に数多くみられる碗の形である。胴部にあらわされたメダイヨンのような意匠、その表現法としての先をとがらせた突起を貼るという技法、いずれもやきものの発想にはなく、西との往来のあった北斉において、西方渡来の何らかの文物を写したことをうかがわせる作品である。
掲載図書
常盤山文庫中国陶磁研究会会報3『北斉の陶磁』財団法人常盤山文庫、2010年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)