緑釉突起文高足杯
りょくゆうとっきもんこうそくはい
- 高8.5cm 口径7.5cm 底径4.5cm
- 隋時代 6-7世紀
No.21045
真っ白な土に鮮やかな緑の釉薬のかかった本作は、連珠装飾が華やかである。高足杯は金属器を写した器種として唐時代に一般的であるが、このような内すぼまりの杯部を持つ形、小粒の連珠や突起を駆使した細やかな装飾は唐時代には例を見ない。金属器を手本に形が定型化する唐白磁や唐三彩に至る前の作品と感じられる。
掲載図書
常盤山文庫中国陶磁研究会会報3『北斉の陶磁』公益財団法人常盤山文庫、2010年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』財団法人常盤山文庫、2023年(解説 三笠景子)