黒漆天目台(尼崎台)
くろうるしてんもくだい (あまがさきだい)
- 木胎漆塗 托径16.1cm
- 南宋時代 13世紀
No.22007
天目茶碗をのせる黒漆塗りの天目台のうち、脚の内部に「むかで印」と呼ばれる朱漆の印があるものを特に尼崎台と呼ぶ。中国から尼崎の港に舶来されたという伝承に由来する。本来は天目茶碗を載せるものであるが、本作は『白鶴帖』に砧青磁鉢(→ 中国陶磁作品21007)の台として用いられていた様子が掲載されている。
来歴
嘉納鶴翁(治兵衛 1862-1951)旧蔵
掲載図書
『常盤山文庫と町田市立博物館が語る 中国陶磁うつくし』町田市立博物館、2016年(解説 佐藤サアラ)
『茶の湯』東京国立博物館、2017年(解説 三笠景子)
『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 福島修)