しゅうるしりんかばん
縁に銅製鍍金の覆輪を巡らせる朱漆塗の小盤。七弁に捻りを加えて花弁状の意匠は、器種を異にするが、南宋時代の墳墓出土の銀器にしばしば見られ、同じころに実用器としての漆にも取り入れられたと思われる。
掲載図書 『常盤山文庫創立80周年記念名品選 蒐集のまなざし』公益財団法人常盤山文庫、2023年(解説 福島修)