中国南宋時代には、宮廷御用のやきものを焼く官窯がありました。その官窯の青磁のなかには、青ではなく黄褐色をした青磁もあり、稲穂色の色にみたてて米色青磁とよばれました。米色青磁は世界に四点、それもわが国ににしか残っておりません。その四点のうち三点を所蔵する常盤山コレクションを、日本にのみ米色青磁を残す拠り所となった米内山庸夫採集陶片とともに紹介いたします。
リーフレット
米色青磁瓶 南宋時代
米色青磁洗 南宋時代