展示情報

鎌倉国宝館「常盤山文庫名品展2015 鎌倉禅林の墨蹟と頂相」

期間
平成27年5月22日(金)~6月28日(日)
会場
鎌倉国宝館

鎌倉国宝館における常盤山文庫名品展では、毎回書画と工芸の展観をしています。今年は「鎌倉禅林の墨跡と頂相」と題して書画をメイン・テーマとしています。文庫所蔵の墨跡の中から国宝・重要文化財を中心に展示、同時に鎌倉の禅宗寺院に伝わる寺宝の中から、それらの墨蹟を書した禅僧たちの頂相(禅僧の肖像画)をあわせて展示いたします。「書は人なり」とよく言われますが、鎌倉の歴史上で活躍した禅僧たちの書と彼らの肖像とを見比べてみると、確かにその人柄や禅風が伝わってくるかのようです。この機会に、中世の鎌倉禅林の遺風を伝える書と肖像のコラボをぜひお楽しみください。

また、工芸の部では「鎌倉と青磁」をテーマに、鎌倉出土の青磁と常盤山文庫所蔵の青磁作品を展示いたします。鎌倉は青磁研究の宝庫です。それは、中国で南宋から元にかけて焼かれた青磁について、まず寺に伝世品が多いこと、そして遺跡から大量の出土を見ること、加えて『仏日庵公物目録』という円覚寺塔頭仏日庵の什宝目録に記録があること、と伝世品・出土品・文献と研究材料が三拍子そろっているのです。常盤山文庫はこの三つを組み合わせながら、鎌倉において青磁がどのように使われていたのかを考えてみたいと思います。

毎週土曜日14時より鎌倉国宝館学芸員による展示解説がございます。5月30日、6月13日、6月27日は、工芸部門について常盤山文庫学芸主任佐藤による解説がございます。

* 出品目録は、鎌倉国宝館HPをご覧ください。
* 工芸部門の展示情報に関するチラシはこちらをクリック

主な展示情報

  • 蘭渓道隆墨蹟

  • 青磁鳳凰耳花生

  • 青磁袴腰香炉

  • 青磁蓮弁文鉢