中国陶磁研究会

常盤山文庫中国陶磁研究会会報 3 『北斉の陶磁』 在庫切れ

B5判 総144頁(カラー16頁)
定価:(税込) 2010年12月発行

常盤山文庫中国陶磁研究会の研究成果をまとめた会報の第3号。本書はこれまであまり取り上げられることのなかった北斉時代の陶磁を、その陶磁史上の重要性に注目し、特集する。北斉は歴史的には極めて短命の王朝であるが、「白い器」を目指した鉛釉陶、さらにその白地に「彩り」を添えた鉛釉陶の展開があり、隋に登場する高火度焼成の白磁や、唐に開花する三彩の基盤を作っている。本書では、隋、唐に先立つ北斉陶磁の展開をとらえるべく、北魏から隋にいたる墳墓出土資料および窯址資料を、800点以上のモノクロ挿図とともに紹介。常盤山文庫新収蔵の北斉陶磁コレクションも初公開。

 

 

目次

長谷部楽爾「『北斉の陶磁』刊行に寄せて」
矢島律子「北朝の白いやきもの」
佐藤サアラ編「出土資料集」
佐藤サアラ「北斉における地域性と白いやきもの―『出土資料集』編集後記にかえて―」